
理事長挨拶
当院は昭和57年に開設し、急性期医療を主体に基幹病院として役割を担っておりましたが、平成2年頃から周りに大小さまざまな医療機関が開設され、また当時の医療制度改革によって急性期・回復期・慢性期の機能分化が進み、平成12年以降は段階的に慢性期を主体とする病床に転換し、平成18年からは全館療養病床の病院として運営して参りました。この度、令和4年7月末に新さっぽろ駅前に移転 リニューアルし、名称も「交雄会新さっぽろ病院」と変更となり、新たに生まれ変わりました。以前よりアクセスが良くなりまた移転を機に入院・外来ともに機能の転換や拡充を図り、より多くの方に貢献できる体制を構築致しました。
「私たちは地域社会のために、命の尊厳を守る良質な医療を提供します」を基本理念として、この理念を達成するため4つの基本方針を掲げております。
安全で安心な患者主体の医療を提供します
思いやりのある心温まる信頼関係を築きます
きめ細やかな説明に努めます
地域との連携に勤め、開かれた病院を目指します
近年の新型コロナ感染症の蔓延や医療を取り巻く環境は年々厳しさを増してきており、今までの「だれもが、いつでも、どこでも受診可能」いわゆるフリーアクセスから「必要な時に、必要なところで」という概念の変更を求められています。病棟、病床の機能分化を推進するとともに医療間連携のみならず、医療と介護の連携の強化も図り、「病院完結型医療」から「地域完結型医療」への変換も実行に移されつつあります。そのためには更に近隣の医療機関・介護事業所との連携の強化を図っていきたいと考えております。
また、令和2年からの社会医療法人に変更に伴い、地域医療にも貢献すべく生田原町や古平町の診療や診療支援なども行っております。
院内環境の整備、スタッフの資質向上などについても現状に満足することなく改善するよう取り組んでおり、今後とも、地域の皆様のニーズに合う医療を提供できるように努めていきたいと考えております。

交雄会新さっぽろ病院 理事長
三 井 慎 也